インテリアデコレーターという資格をご存知ですか?インテリア関係の資格ではインテリアコーディネーターが一般的なのであまり聞きなれない資格かもしれません。しかし、海外ではインテリアデコレーターのほうが一般的で、とても有名な専門職です。美しい室内空間をデザインするという点では共通していますが、違いはなんなのでしょうか。
インテリアデコレーターとは
インテリアデコレーターとは、建築物の内装材、家具、カーテンをはじめ、装飾物や美術品などを選定して空間を演出するインテリアの専門職です。日本ではあまり聞きなれない職業ですが、欧米では昔から定着しており認知度も高い職業です。まずはインテリアコーディネーターの仕事の内容について説明します。
インテリアデコレーターが決めるもの
床材、壁紙、室内ドア、壁面装飾材、天井面装飾材などを選定し、色合いや素材も含めて仕様を決めます。その上でインテリアのテイストに合わせて照明器具、カーテン、家具、花、美術品、敷物、食器などで装飾を行い、室内空間を演出します。そのほかにも雑貨や小物など、インテリアに印象を与えるものに関しては何でも取り扱うのがインテリアデコレーターです。
インテリアデコレーターが活躍できる場所
インテリアコーディネーターはさまざまな室内空間のデザインをする仕事です。ハウスメーカー・工務店・ゼネコン・デザイン事務所・リフォーム・内装業・不動産業などと住空間をつくったり、ブライダル・インテリア・雑貨ショップ・百貨店・フラワーショップなどで店舗の内装の装飾やイベント空間の演出を行ったりします。「素敵な空間をつくる」という目的があれば、どこでも活躍できる仕事です。
インテリアデコレーターに必要な技術
デザインと使い勝手を考慮して部材選定をすることが重要です。デザインは統一感を出すだけでなく、顧客の思い描くとおりのインテリアにしなければいけません。そのためには、ヒアリング能力、商品知識、色彩感覚などが必要です。
また、デザイン性だけでなく、使い勝手も良くなければ顧客の満足度は下がります。照明器具の操作方法や寿命、カーテンの洗濯方法、床材や壁紙のメンテナンス方法なども熟知して提案、説明を行わなければなりません。
インテリアコーディネーターとの違い
インテリアコーディネーターとインテリアデコレーターは室内空間を美しくデザインするという点では共通しています。しかしそこには、「仕事」としての違いと、「資格」としての違いが存在するのです。
仕事としての違い
インテリアコーディネーターに建築の知識が求められるのに対して、インテリアデコレーターには装飾・演出の技術が求められます。そのためインテリアデコレーターには、より高い表現力や想像力が必要です。
なぜなら、専門業者しかできない照明器具の施工やカーテンの縫製と異なり、壁面の装飾や空間の演出は一般のひとでもやろうと思えばできるから。たくさんの情報をシェアできる昨今、顧客の期待を超えるためには深い知識と高い提案力が求められます。
資格としての違い
インテリアコーディネーターは公益社団法人インテリア産業協会が認定しているのに対し、インテリアデコレーターは社団法人日本インテリアデコレーション協会が認定しています。どちらも民間資格ではありますが、法人が運営しているため権威の高い資格です。
インテリアコーディネーターと違いインテリアデコレーターには、二級、一級、EXの三段階に分かれています。日本国内ではコーディネーターの認知度が圧倒的に高いですが、世界的にはデコレーターのほうが広く知られています。
インテリアデコレーターの資格を取得するには
インテリアデコレーターになるには、一般社団法人日本インテリアデコレーション協会が主催する試験に合格する必要があります。18才以上であれば国籍、性別を問わず二級から受験可能です。一級を受けるには二級に合格していること、EXを受けるには一級に合格してインテリアの実務経験を3年以上積んでいることが受験条件になります。
インテリアデコレーターの試験内容
試験は学科試験で知識力が問われますが、一級からプレゼンテーションの実務試験が加わり、EXは実技・論文・面接などが行われます。インテリアや空間構成の基礎知識だけでなく、伝統文化や工芸、ライフスタイル、住環境、トレンドなど幅広く学ぶ必要があります。
まとめ
インテリアコーディネーターは認知度が高いため、一般の人でもわかりやすく、日本国内では信頼を得やすい資格といえます。しかし、インテリアデコレーターはそれに加えて、三段階の等級で知見や知識の深さを示しやすいこと、住空間以外にもさまざまな場所で技術を活かしやすいなどのメリットがあります。
グローバルでも認知度が高いことから、海外でも活躍しやすい点も特徴のひとつです。建築士などとは違い資格がないとインテリア関係の仕事ができないといったものではありませんが、アドバイザーとして信頼をえるためにとても有効な資格といえます。顧客から信頼を得て、空間を演出するというインテリアの仕事で活躍したい方にはおすすめです。